どんな場合に家賃値上げはできるのか

【質問】

今度の更新で大家さんから家賃を6万円から7万円に値上げしますと通告されました。1万円もの大幅な値上げにも応じなければならないのでしょうか。

もちろん無制限な値上げが認められるわけではない

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2年ないし3年の更新のたびに家賃が値上げされるのが通常のようで、ご質問のような不満もよく聞くところです。また、毎回の値上げをする手続きを省略したいために、1年ごとに賃料を数%ずつ値上げするという約束をあらかじめとりつけるという「値上げの予約」を要求する大家さんもいますが、これは借主にとっては不利な契約です。
しかし大家さんの多くは家賃で生活していますので、物価が上がれば家賃も上げざるをえません。また、大家さんは建物や敷地に課される税金や、建物の修繕費用なども負担していますので、これらの費用の上昇も家賃の値上げに影響してきます。
ですから、2年ないし3年ごとの更新の際に、ある程度の値上げをされるのはやむを得ないところです。
ただ、値上げは無制限に認められるのかというと、もちろんそうではありません。物価や諸費用の上昇率を忠実に反映しなければならないわけではありませんが、それを大きく上回る値上げは問題であるといわなければなりません。

妥当な値上げ幅は

それでは、どの程度の値上げ幅が妥当であるかというと、それほど単純ではありません。物価や税金などの上昇率や、周辺の賃貸事例との釣合いを参考にするのですが、専門家の鑑定で
も、どの要素をどの程度重視するかによって、2倍程度の開きが出るほどです。
とはいえ、おおよその相場というものはあり、2年毎の更新では5%ないし10%前後が妥当なところでしょう(3年更新のケースではその1.5倍になります)。
ちなみに、昭和61年に起きた地価の異常な高騰とそれに続くバブル経済のもとでは、この幅を上回る値上げがされたこともありましたが、もちろん正常なものではありませんでした。そ
のため、その頃に値上げされたケースでは、後に値下げされたものが多いようです。
ご質問のケースでは、6万円を7万円に上げるというのは17%近くの値上げになりますので、もし2年更新でしたら、前述の相場を超えていますが、3年更新でしたらほぼ妥当なところだと思います。ですから、もし2年更新ならば、もう少し値上げ幅を抑えてもらうように交渉してみるとよいでしょう。
なおこの交渉が決裂した場合については、供託という方法で対抗する事ができます。

●ポイント
妥当な値上げ幅は2年毎の更新で5%ないし10%前後

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